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各数値の報告方法

Kabukenは、主要な財務数値を、その出どころをたどれる情報と一緒に報告します。このページでは、各フィールドの仕組みを説明します。対象は、主要数値を返す get_company_financials と compare_companies です。

主要数値(例: revenue、net_income、total_assets、equity)は、次のフィールドを持つオブジェクトです。

フィールド意味
value数値。報告されていない場合は null(下記の省略理由を参照)
concept_id値の取得元のXBRL要素。導出値の場合は null
context_ref値の取得元のXBRLコンテキスト。コンテキストは、企業、期間、ディメンションを特定します
periodその数値自体が対応する期間。書類の期末日と異なる場合があります
omission_reasonvalue が null である理由。値がある場合は null
consolidation_basisconsolidated(連結)または non_consolidated(単体)。値またはコンテキストがある場合に付きます

出典の書類は、その数値が属する期間の doc_id と period_end で特定できます。doc_id を list_documents などの書類系ツールに渡すと、書類そのものを参照できます。

各数値は、その書類の対象期間における連結ベースの値です。単体(親会社のみ)の値、セグメント別の値、前期の値で代替することはありません。例外は、連結財務諸表を作成していないと書類で宣言している提出者です。この場合は単体の数値がその企業自身の数値であり、それぞれ consolidation_basis に non_consolidated と示されます。

数値がない場合、value は null になり、omission_reason が原因を示します。値は次のとおりです。

omission_reason意味
no_consolidated_contextKabukenがこの数値として認識する要素が、単体またはセグメント別のコンテキストにしか存在しない
no_current_period_factその要素の連結の値はあるが、書類自身の期間とは別の期間のものだけである
reported_nil提出者がその要素をnil(値なし)としてタグ付けした。ゼロでも欠損でもなく「値なしと報告された」状態
no_numeric_value連結の当期の値はあるが、数値ではない
owners_equity_not_establishedequity のみ。書類は非支配株主持分または新株予約権を含む合計を報告しているが、宣言された構成要素がその合計と一致しないため、親会社の所有者に帰属する持分を示していない。合計で代替することはない
not_applicable_to_statement_format書類の財務諸表の様式にその科目がない。例: 日本基準の銀行・保険会社には営業利益、流動資産、流動負債がない。他の小計で代替することはない
no_total_concept_in_format様式がその数値の内訳科目のみをタグ付けしており、提出者が合計を報告していない
concept_absentその数値に対応する要素が書類内に存在しない

連結の当期の値がない財務諸表区分の要素は、get_company_financials では、その期間の omitted_concepts に一覧されます。

数値のなかには、単一のファクトから読み取れないものがあります。日本基準の提出者は親会社の所有者に帰属する持分を示す単一の要素を報告しないため、Kabukenは純資産のうち所有者に帰属する構成要素(株主資本と評価・換算差額等)の合計として導出し、構成要素が報告された合計と整合することを確認します。

導出値には derived: true と concept_id: null が付き、さらに derivation オブジェクトが付きます。

フィールド意味
method導出の方法
link_role構成要素を宣言した計算ロール。標準の構造を仮定した場合は null
reconciled_against構成要素の照合先となった報告済みの合計(concept_id、context_ref、value)。この合計は非支配株主持分を含み、導出値そのものではありません
components各構成要素(concept_id、context_ref、value、weight、role(owner または non_owner)、reported: value、nil、missingのいずれか。nilとmissingはゼロとして扱う)

値に加算されるのは owner の構成要素のみです。単一のファクトから読み取った数値には derived も derivation も付きません。

以下の数値はプレースホルダーです。形式はツールの出力に従っています。

単一のファクトから読み取った数値:

{
"value": 123456,
"concept_id": "jppfs_cor:NetSales",
"context_ref": "CurrentYearDuration",
"period": "2025-03-31",
"omission_reason": null,
"consolidation_basis": "consolidated"
}

導出値:

{
"value": 123456,
"concept_id": null,
"context_ref": "CurrentYearInstant",
"period": "2025-03-31",
"omission_reason": null,
"consolidation_basis": "consolidated",
"derived": true,
"derivation": {
"method": "owner_components_of_total",
"link_role": null,
"reconciled_against": {
"concept_id": "jppfs_cor:NetAssets",
"context_ref": "CurrentYearInstant",
"value": 234567
},
"components": [
{
"concept_id": "jppfs_cor:ShareholdersEquity",
"context_ref": "CurrentYearInstant",
"value": 123456,
"weight": 1,
"role": "owner",
"reported": "value"
}
]
}
}

revenue は、必ずしも売上高(net sales)を意味するとは限りません。revenue には basis と basis_label(en と ja)が付き、basis_label がその数値の意味を示します。各期間の statement_format は、書類のEDINET業種様式、業種コード、会計基準を示します。

  • 日本基準の銀行・保険会社: 売上高は経常収益です。資金運用収益、役務取引等収益、保険料等収入、有価証券運用収益などを合わせた総額で、利益ではなく収益です。経常利益は別の科目であり、売上高として報告されることはありません。
  • 証券会社: 売上高は金融費用控除前の総額の営業収益です。これらの企業の operating_margin_denominator は純営業収益です。
  • 金融業、商品先物取引業、投資運用業、建設保証業の提出者は、営業収益を報告します。
  • IFRSの保険会社は、IFRS第17号に基づく保険収益を報告します。
  • 日本基準以外の会計基準で提出し、収益科目の意味が確定していない銀行・保険会社・証券会社の revenue は revenue_financial_filer_unverified として示され、売上高(net sales)とは比較できません。
  • 銀行・保険会社では、営業利益、流動資産、流動負債は not_applicable_to_statement_format とともに null になり、営業利益率と流動比率は報告されません。

原本の書類と訂正書類は、別々の書類として保存されます。それぞれに固有の doc_id があり、訂正書類が原本を上書きすることはありません。

ツールのエラーは、isError: trueとともに{"error": <コード>, "message": <テキスト>}の1つのJSON形式で返ります。EDINET由来のデータを含む応答にはattributionオブジェクトが含まれます。AIが生成した出力にはAI生成用の出典表示が付き、ai_generated_noticeが含まれます。リストが切り詰められた場合はtruncated: trueになります。コードの詳細はツールリファレンスを参照してください。

各ツールのパラメーターはツールリファレンスを参照してください。

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